ケアマネージャーが知っておきたい高齢者に多い症状のイロハ

ケアマネージャーが知っておきたい高齢者に多い症状のイロハへようこそ

高齢者は、身体的な不調が多いです。
症状が激しい場合は、すぐに病院に運んだり、
医師や看護師に相談することに躊躇いはありませんが、
「ちょっと気になる・・・」という程度の症状のときには、
このまま様子をみるべきか、医療につなげるべきか迷います。

 

高齢者に多い症状を観察する時には、
ポイントを押さえて観察することが必要です。

 

日常的に介護サービスを利用している人に接している介護職は、
利用者の変化に気づきやすい立場にあります。
そして、ケアマネージャーにも、そのような相談や報告が入ることが多いと思います。
ですが、ケアマネジャーは医療者ではないので、
そのような場合にどう対応すべきか、不安に感じる事もあるでしょう。

 

利用者さんの具合が明らかに悪い時には、すぐに医療者につなごうと思います。
ですが、重大ではなさそうだけれど気にかかるという症状の場合もあります。
そのような場合は、速やかに医療者につなぐべきか、様子を見ても良いのか迷いますし、
医療者につなぐのであれば、何をどのように伝えたらスムーズに行くのかわからず、
医療者との連携に不安や負担を感じている人も多いですね。

 

介護サービスの利用者の体の変化に気づいたら、
何に注意をして観察をすると良いのか、
相談を受けた医療者が病態を判断するために
どのような情報を知りたいのかを意識して対応することができれば、
医療と介護の現場の連携がスムーズになります。

 

医療と介護の連携がスムーズになることによって、
利用者の不安や介護者の不安が解消できます。

 

医療者へつなぐ場合の情報提供

介護サービスの利用者の体の変化に気づいたときには、
よく観察し、不安なことがあれば、躊躇わずに医療機関に連絡をしましょう。

 

高齢者は、自分の体調の不調を上手に伝えることができなかったり、
気づかなかったりしますから、
介護職がよく観察をし、健康状態を把握することが必要です。

 

そして、医療者へつなぐ場合は、観察すべき項目を確認し、速やかな対応をすることが大切です。
結果的に、連絡は不必要だったという事もあるかもしれませんが、
それは決して無駄なことではありません。
利用者と関係者の不安が解消されますし、介護者が、どう対応すれば良いのかを学ぶ機会になります。
また、医療者側にとっても、介護や福祉の関係者がどのようなことで不安を感じるのかを
理解することのきっかけにもなります。

 

医療者へは、まず、どのようなことがあり、何を心配して相談しているのかを伝えます。
医療者は、その内容を検討し、今後の対応方法を考えます。

 

受診が必要だと判断された場合は、かかりつけの医療機関への受診が基本ですが、
かかりつけでない医療機関への受診をする場合もあります。

 

その場合は、現在治療中の病気や内服薬、既往歴、どのような療養を望んでいるのかなどの情報が必要です。
医療と介護が円滑な連携をとることによって、
利用者に質の高いケアを提供していくことが可能です。

医療者につなぐ時に必要な情報

経過

 

いつから、どのような経過なのかを伝えます。

 

(例) 3日前からむくみに気づいたが、徐々に悪化してきているなどです。

 

病歴など

 

かかりつけの医療機関以外を受診する場合は、
過去の病歴や、現在治療中の病気、内服薬などを伝えます。

 

お薬手帳や薬剤情報などがあるとさらに良いですね。

 

(例) 5年前に心筋梗塞の既往があり、再発予防の薬として利尿剤を内服しているなどです。

 

療養に関する意向

 

本人や家族の療養に関する意向が事前に得られている場合は、医療者に伝えます。

 

(例) なるべく自宅で療養し、極力入院は避けたいなど。

 

医療者に連絡した理由

 

医療者に連絡した理由、介護者が心配していることを伝えます。

 

(例) むくみが悪化しているので、身体の調子が悪くなっているサインだと思う。
   検査や治療を必要とするのか、介護サービスを提供するに当たっての注意点は何かを聞きたいなどです。

 

不安なことがあれば医療者へつなぐ

高齢者は、ちょっとした風邪でも重症化してしまうなど、
様々な体の変化を起こしやすい傾向にあるだけでなく、
自分自身で症状に気付く事ができなかったり、
症状があってもうまく介護職にその症状を伝えられなかったりすることも少なくありません。

 

そのような時に頼りになるのは、
介護サービスの利用者と接する時間の多い介護職の人や、相談職の人です。

 

医療現場の職員も、介護サービスの利用者と接する時間の多い介護職の人や、
相談職の人を頼りにしています。
この患者さんは、いつ頃から調子が悪いのだろう、
もともとの状態はどのような状態だったのだろうと、
ケアマネジャーやヘルパーの情報を頼りに、治療方針を立てる事も多いです。
そして、ケアマネジャーやヘルパーのおかげで、
早期発見、早期治療に結びつくこともあります。

 

日常のケアや相談業務をしていて、利用者の身体に不安なことがあれば、
躊躇うことなく医療者に連絡をしましょう。